医療法人財団 慈強会 松山リハビリテーション病院

高次脳機能障害支援室

症状別の特徴

社会的行動障害について

・よく分かっていても怒りを爆発させてしまう
・自分から何かを始めることができない
・ひとつのことに固執してしまう
⇒もしかすると社会的行動障害かもしれません。

人が世の中で生きていくためには、人が作る社会の中でうまくやっていく能力が必要です。
社会的行動障害では脱抑制・衝動性、自発性の低下、複雑な社会状況での適切な反応の障害などにより、社会でうまく生きていくことを阻害する要因となります。

代表的な症状としては以下のものがあります。

1. 意欲、発動性の低下
何事にも意欲が持てず、一日中ボーっとして過ごす。

2. 情動コントロールの障害
イライラした気分が徐々にエスカレートし、怒りを爆発させてしまう。
また、突然大声を出したり、暴力、性的行為などの反社会的行為をおこす。

3. 対人関係の障害
親密すぎる発言や行動、急な話題転換に対応ができない、抽象的な指示に対する理解が困難となる。

4. 依存的行動
人格機能が低下し退行を示す。

5. 固執
習慣的な行動であれば問題ないが、新たな問題には対応ができず、その際に1つのことがらに固執してしまう。

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