ごあいさつ
言語療法科 科長 河島 早苗
当科は四国で最も早く言語聴覚士を配置した伝統ある科です。
病気や事故でコミュニケーションやお食事に困難が生じた方などのリハビリを担当しています。
スタッフは日々、患者様に合わせた教材づくり、コミュニケーションを支援する方法、食べやすいお食事の工夫などを考えながらリハビリの準備を行い、進化を続けています。
訓練室からは集中した訓練の合間に、明るい笑い声や歌声が響いてきます。
言語聴覚療法
脳卒中や頭部外傷、神経変性疾患が原因で言語障害を持った患者様、注意障害、記憶障害、社会的行動障害等の高次脳機能障害患者様に対して、言語機能の改善を促進する訓練やコミュニケーションの実用化を図る訓練、残存機能の活用を促進する訓練を行います。また、患者様やご家族に対して症状の説明や接し方のアドバイスも行っています。
失語症に対する訓練
失語症は、言葉が理解できない、言葉をうまく思い出せない、読み書きができないといった症状を示します。
失語症の患者様に対しては、症状に適した訓練教材を用いた基礎的な言語機能の改善訓練、対話の中で日常の話題から自然な言葉を引き出す自由会話訓練、言葉で伝えることが難しい患者様にはジェスチャーや描画による代償コミュニケーション手段の検討、残存機能を活用した趣味活動の開発訓練などを行います。
構音障害に対する訓練
運動障害性構音障害は舌や口などの発声・発語器官が麻痺したり、ふるえたりするために、話し言葉が不明瞭になる、声が出しにくくなるといった『話し言葉』だけの障害です。
患者様には発声・発語の基礎的な機能訓練、発音指導などを行います。
〈言語訓練教材の例〉