・物事の段取りが悪い
・事態の悪化に臨機応変に対応できない
⇒もしかすると遂行機能障害かもしれません。
物事を行うには、判断力と思考力が必要です。遂行機能障害とは、言語・記憶・行為などの高次脳機能が保たれているにもかかわらず、これらを有効に活用できない障害と言えます。遂行機能障害を細かく分類すると、4つの症状が見られます。
1. 目標の設定の障害
未来における目標を明確に設定できない。
例)何かを始めるときに「○○をしたら、□□になる…」といった予測を立てずに、手当たり次第に物事を進めてしまう。
2. 計画立案の障害
目標を達成させる為の計画の段取りを立てられない。
例)何かを始めるときに「○月□日までにこれをして…」といったように、具体的な締め切り設定できない。
3. 計画の実行の障害
正しい手順で計画を開始・持続できない。
例)「○○をしてから□□をして、最後に△△をする…」と段取りを組んでいるのに、いざ始めると気が向いた順で作業を行ってしまう。
4. 効果的・効率的な行動の障害
目標に近づくように、自己の行動を評価し、必要に応じて修正できない。
例)「予定していた○○さんが休んでしまった…」と、急な予定変更がおこったときに、その状況に応じた計画の変更が出来ない。