医療法人財団 慈強会 松山リハビリテーション病院

高次脳機能障害支援室

症状別の特徴

失認症について

・視力、聴力、感覚に問題がなく、記憶も問題がないのに、見た物や聞いた物、触った物が分からない
⇒もしかすると失認症かもしれません。

見たり聞いたり触ったりした物の名前を言ったり、その意味が思い出せない症状のことで、「視る」「聞く」「触る」など、どの感覚にも生じる症状です。
多く見られる失認症は、視覚に関係する「視覚失認」と、「身体の感覚」に由来する身体失認に分かれます。

1. 視覚失認
目で見ている物が何なのか分からない。
目で見ている物が何かは分かるが、それが何に使うものか、何と言う名前なのか、関連付けることが出来ない。
例)机の上の「はさみ」を見ても、何が置いてあるのか全く分からない。
にもかかわらず、形を書き写すことは出来る。
例)机の上の「はさみ」を見たときに、どんな形状なのかは分かるが、それが何なのか全く分からない。

2. 身体失認
自分の身体が認識出来ない状態。麻痺がないにもかかわらず、認識出来ていない側の身体を使わない、身体部位の場所が分からなくなるといった症状を呈します。
例)化粧をしたときに、認識していない側の口紅を塗らないまま作業を終えてしまう。

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